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2011.09.11 (Sun)

原発反対!

震災直後の混乱期。政府、東電は、意図的に何かを隠し、マスコミは、その内容を厳しく追求する事も無く単にそのままを報道するだけでした。発表が二転三転するのに、「直ちに健康に害を及ぼさない」という主張だけは変えない政府に疑念を抱いた私は、ネット上の情報をむさぼる様にチェックしていました。程なくして、淡々と鋭い意見を述べる小出裕章さんという気骨ある学者に目が留まりました。

ヒステリックな内容も散見される中、小出さんの主張はブレる事が無く、政府や東電から発表される内容に対しても科学的な立場から常に客観的な意見を述べられていました。そして、彼の指摘は、事態が進行する方向を恐ろしい程、的確に言い当てていました。幸い半径700キロ圏内に被害が及ぶ水蒸気爆発という最悪の事態は免れましたが、極初期の段階でメルトスルーに至っていたのであれば、東電は水蒸気爆発のリスクに対して何の手も講じる事ができなかった訳です。今回は、単に運が良かっただけの話であり、地震の巣の上に何基もの原発が稼動している日本が、引き続き相当危険な状態である事は素人の私から見ても明白です。

私は、原子力発電所自体が、日々放射性物質を継続的に排出している事も知りませんでしたし、全国の原発から大量に排出される使用済み核燃料の中には、数万年という長い半減期を持つ高レベル放射性物質が含まれており、実は未だそれを処分する方法さえも確立されてない事実を知りませんでした。我々は、自分達の利便だけの為に電力を得て、その後の数万年に及ぶ管理を子孫に押し付けようとしているのです。


IMGP6399.jpg


2発の原爆を投下された被爆国として、原子力の平和的利用を追求するのは素晴らしい事であると信じて来ましたが、電力会社、政府、学識者が徒党を組んで扇動して来た呆れた原子力政策の経緯、そして、その結果起きてしまった数々の事故やそれに対する隠蔽工作が公になるにつれて、小出さんが原発はいらないと主張されている事は正しいと確信するようになりました。

原発を止める事が、ある程度の損失に繋がる事は理解します。しかし、その損失は、生命の尊さと比べれば些細な物である筈です。戦争と原発事故で二度も被爆を経験した日本人だからこそできる事、やらなければならない事があるように思えてなりません。

放射性廃棄物
六ヶ所再処理工場
プルサーマル公開討論会

09:16  |  未分類  |  Trackbacks (0)  |  Comments (8)

Comment

この方も

中部大学の武田邦彦先生は、被爆するということについて訴え続けています。
実にまっとうな訴え。こちらもぜひ。
http://takedanet.com/
Mongo |  2011.09.11(日) 16:50 | URL |  【編集】

原発の今後について、まったく同意見です。

そして私は新潟県柏崎市に住んでいます。
ここには原子力発電所があり、大なり小なりその恩恵に与っており、私のその中の一人です。

目の前の損得、知人や親戚等の交友関係、仕事の関係。
長年のうちに単純に賛成反対の意見表明をすることが難しくなっているのが事実なんです。
チョッコー |  2011.09.11(日) 21:19 | URL |  【編集】

私も原発の今後について、同意見です。
低コストだと言われて(騙されて?)きた原発も、
一度事故が起きたらその損害額(賠償されるのか本当に?)は
あまりにも甚大でした。
便利さを追求しすぎた現在のライフスタイル、
よく見りゃあまりにも無駄だらけです。
その無駄の為に生まれた危険な放射性物質を
未来に残す事は許されません。
今すぐには無理でも10年15年の内に全廃すべき。
電力生産の30%を失って、たとえ損失や国際競争力が落ちても、
不便でも、企業も個人も耐えれると信じたい。
日本も世界もこのままの原子力政策だと、いつの日か
再び想定外と言う名の大自然の猛威に・・・・・
海男ラブ蔵 |  2011.09.11(日) 22:16 | URL |  【編集】

原発にはずっと反対と思っています。実はイギリスでの滞在中に見知らぬイギリス人と震災の話や原発の話、エネルギーの話をしました。(お茶の席のほんのちょっとした話から)

同じ規模の国土を持つイギリスと日本で、もちろん緯度の違いによる気温差や人工数の差などもありますけれども、電気の使い方を見ると本当に全然違っていて、日本人はどう見ても家庭でも商業施設でも道路でも過剰・・・という気がしてなりません。

また、本当はエネルギー問題は都市計画から考え方を変えないとうまくいかないような気がしていて、ものすごーくいろいろ思うところはあるのですが、日本はどういう方向へ行くのだろうと思って見ています。もうそろそろ地表をアスファルトやコンクリートで塗り固めるのをやめないと(ひっぺがすくらいのほうがいい!)、気温の上昇も水災害もなくならないと思います。

最近はたまたま戦後すぐのエネルギー問題に関するものを読んだのですが、東電と福島県の関係はその頃から今と同じような状況があったのだと知り、東電の「都心のための電力をよその土地の資源から確保する」という姿勢は今に始まったことではなく、とても根が深いのだなと知りました。

これ、トラバにすればよかったかな?
Sanae |  2011.09.11(日) 22:22 | URL |  【編集】

Mongoさん
小出先生とはタイプが全然違いますが、彼のように推進派から反原発派に転ずる学者がどんどんと現れて欲しいです。
lce2 |  2011.09.12(月) 07:00 | URL |  【編集】

チョッコーさん
実は、この文章を書いている時、チョッコーさんの事が気になっていました。
当事者ならではの率直な意見を書いて下さってありがとうございます。大変難しく、悲しい問題ですが、福島で起こっている事、チェルノブイリで起きた事を見れば、やはり早い内に原発と決別すべきだと思います。

lce2 |  2011.09.12(月) 07:23 | URL |  【編集】

ラブ蔵さん
知れば知るほど、何の為に原発を推進しているのか疑念が深まります。
今回の事故が起こる前に、平井憲夫さんの「原発がどんなものか知ってほしい」を読んだ時は、半信半疑で全部読まなかったんですが、今読み返すとその内容にゾッとします。
そして、ラブ蔵さんも書かれている通り、この問題は全世界の問題なんですよね・・・。
lce2 |  2011.09.12(月) 07:59 | URL |  【編集】

Sanaeさん
アメリカで暮らしていると、日本は質素なイメージがありますが・・・。
一時帰国した時は、冷房は効いてないし、照明は暗いはで、ビックリしてしまいました。結局、この夏は大停電に陥る事も無く乗り切れましたが、それは日本人の民意の高さに拠る所が大きいと思います。

必要は発明の母。脱原発に端を発し、新たな技術が次々と日本から生まれる事を期待します。

lce2 |  2011.09.12(月) 08:36 | URL |  【編集】

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